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小さな一歩
「これが発信源か」
僕は船の窓に顔を当てて、知的生命体がいるであろう、それを覗き込む。外観は普通の隕石と同じ大きさで、大気圏に突入した時に出来たと思われる焼け跡がある。本当にこれに知的生命体が乗っているのだろうか。
「レオン、どうしますか?」
「ひとまず、様子見といこう。何かあれば向こうからやって来るさ。その間に、不思議な信号の規則性を解こう。もしかしたら、『地球を侵略しに来た』なんて内容かもしれない」
まあ、今の地球にそれほどの価値があるとは思えないけれど。
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