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生きるのは命懸け
腹が減っては戦はできぬ。今の状況をこれほど的確に表現する言葉はないだろう。服に潜水機能をつけたまでは良かったが、残り少ない食料を切り詰めて生活するのにも限界がある。
「ねえ、ローラン。この付近で水や食料を調達できないかな」
「水についてはご安心ください。海水から塩分を蒸発させればすみます。食料については……浮遊クラゲなどの生物から調達するしかないでしょう」
浮遊クラゲか。あれには苦い記憶がある。体温偽装スーツがあるとはいえ、どこまで通用するか怪しい。
「オーケー、浮遊クラゲを倒して食料確保といこうか。すでに特徴も分かっているし、他の生物より戦いやすいはずだ。それに今回はニコラもいるし」
「なるほど。では、夜戦を提案します。ニコラは黒い外見ですから。それにアンドロイドですから、温度調整も簡単です。何より浮遊クラゲは青白く発光しますから、発見も容易です」
「じゃあ、夜になったら起こしてくれ。ニコラがいれば安全だからね。そうだろう?」
「ええ、ガードはお任せください」とニコラ。
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