姿なきハンター

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「それにしても、危機一髪だったよ。結局、食料は浮遊クラゲ一匹分か」 「レオン、未知の生物の襲来があったのです、上出来でしょう。それとレオンの機転がなければ三人とも鋭いくちばしに刺されて死んでいました。さすがです」 「ローラン、ありがとう。別の機会に浮遊クラゲを狩ろう。弱点も分かったから、次からは効率的に狩れる」 「これで食糧難は解決しました。次は海中に水没した都市の探索ですね。ロングアイランドはどうでしょうか。あそこは航空産業で栄えていました。候補地の一つかと」 「この辺りの地理には詳しくないけれど、ローランが言うんだ、そこにしよう」 「では、宇宙船の目的地をロングアイランドに設定します」  僕が「しばらく寝るから、あとはよろしく」と呟くと、ニコラが小さく頷いた。
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