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僕が目覚めると、すっかり朝だった。
「レオン、おはようございます。現在、ロングアイランド跡地の上空です」とローラン。
「了解。パワードスーツを着ているから、いつでも出発できる。ニコラ、充電は完了しているかい?」
「もちろんです」
「それじゃあ、水中都市の探検に行こうか。宇宙船を修理できるパーツが見つかるといいけれど」
「私がドローンで安全を確認します」
ニコラはそう言うと、両腕からドローンを発射する。黒いそれはオーシャンブルーとは正反対に重たい色だった。
「それで、結果はどうだい?」
「以上なしです。安全を確認しました」
「オーケー。ローラン、今から海中に向かうから、宇宙船に置いていくよ。圧に耐えられる設計にはなってないからね」
「そうしてください。無事の帰還をお待ちしています」
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