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闇夜の中で
眠りから覚めると、外はすっかり夜になっていた。これでは探索どころではない。船内で偽装服を作るしかなさそうだ。浮遊クラゲから身を守るためにも。
「ローラン、装備の製作を始めよう。今夜中に少しでも進めたい」
「了解しました、レオン。必要なパーツを手元に用意します」
船内のランプが暖かい光を放っている。僕は冷却システムや赤外線遮蔽フィルムなどの部品を組み立て始めた。
「ねえ、ローラン、こうして作業していると落ち着くよ。ここには危険な生物もいないし」
「その通りです。船内は安全ですから、安心して作業に集中できます」
「これでよし。偽装服の基礎部分は完成だ」
「素晴らしいです、レオン。明日の探索が少しでも安全になりますね」
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