アンドロイドはいかがですか

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アンドロイドはいかがですか

 「アンドロイドを作りませんか」というローランの提案は唐突だった。 「その目的は?」 「私はあくまでもAIですから、物理的な支援は難しいです。これから海中に沈んだ都市をはじめとした地域も探索するなら、ボディーガードとして必要でしょう。それにアンドロイドなら食料は不要です」  僕は一瞬考えた後に頷く。人員を増やしながら、自身の身を守る。ローランの提案は実に合理的だ。 「それで、設計は君にお願いできるかい? 作るのは得意だけど、考えるのは苦手だから」 「ええ、もちろん」 「じゃあ、その間に偽装服に潜水機能を追加しておくよ。設計図ができたら、声をかけて」
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