初恋?

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初恋?

 同時刻 浜中商事 応接室。 「では、今後の取材の日時がが決まり次第ご連絡致します」  黒木は、立ち上がり、浜中と隈部に向かって深々と頭を下げる。 「こちらこそ、無理なお願いをしてしまってすみません」  そんな黒木に対して、二人も頭を下げる。 「いえ。元はと言えば、私達、晴海側のミスですので。これぐらいことはさせて下さい!」  黒木は、浜中商事での事を電話で、棗編集長に報告したのち、改めて、今回の事を謝罪した。 「けど、本当に大丈夫なんですか? 私達が、勝手にお願いしたとはいえ、そっちらの雑誌でもう一度うわが社の特集を組んで貰うとか?」  隈部が不安そうに、黒木に問いかけてくる。 「任せて下さい! それに、浜中商事のどら焼きの魅力を読者に伝えたいのは、私達も同じですから!」  こう言ったもの、棗編集長どころか、堂城副編集長にも了承を得ていない。  でも、きっとあの二人……いやぁ? 堂城副編集長なら自分の味方になってくれるはずはず。  そう……あの人は……
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