最終章 それぞれ

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 堂城誠也様。  突然、このような手紙を残して姿を消してごめんなさい。  私は、ずっと、堂城先輩のことが好きでした。  その気持ちは今も変わりません。  宏太は、私のそんな思いを知ったうえでプロポーズをしてくれたんです。  だからこそ、私もそのプロポーズを受けました。  でも、やっぱりでも駄目でした。  だから、宏太とは、直前で結婚を取り止めました。  先輩、私は……  貴方がいる雫丘出版社から去ろうと思います。  今までありがとうございました。  最後に、私の代わりに百花と璃菜にごめんなさいと伝えて貰えませんか?  
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