指輪が欲しいんです…

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 彼はソファーに座り、紅茶を飲みながら英文の雑誌を読んでいた。 「せんせ~!ちょっと!これ!これ!」  俺は彼の前に立つとシルバーリングを指差しながら言った。彼が雑誌から顔を上げた。一瞬眉をひそめて俺を見上げる。 「ねぇ、先生、これって…エンゲージ…」  彼が右手を上げ、俺を黙らせた。 「君さ…」  無機質な声、朝から騒ぎ過ぎて彼の機嫌を損ねてしまったか? 「は、はい」  緊張する俺。 「とりあえず、服を着てくれない?」 「え?あっ…」  ハタ、と気付く。俺、全裸じゃん! 「うわ~!スミマセン!!」  俺は慌てて寝室に戻った。それから急いでシャワーを浴びて着替え再び彼のもとへ。
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