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2.
「それで?」
先ほどとは打って変わって楽しそうな彼。俺は彼の隣に座った。
「これって、バースデープレゼント?」
左手を彼に見せながら言うと、彼がうなずいた。
「…それでもって、この指にはまってるってことは…その、いわゆる…」
「エンゲージリング」
言いよどむ俺より先に彼が言ってくれた。
「マジですか!う、う、うれしすぎます!!最高です!!」
それは、よかった、と彼が呟いた。
「でも、何で俺の寝てる間にはめてくれたの?サプライズ狙った?」
「もちろん、それもあるけど…」
彼が腕を組んだ。
「なに、なに?」
「君が、目を覚ますのが待ちきれなくて、つい…」
そう言って彼がニコリと笑った。 はぁー、なに、この幸せの絶頂感。
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