指輪が欲しいんです…

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 俺、もしかしてもうすぐ天に召されちゃったりするのかな? いやいや、それはアカン。彼を未亡人にするわけにはいかないでしよ。リングを眺めながらニヤニヤが止まらない俺。 「ぼくは…」   彼が少し真剣な口調で話し始めた。思わず彼を見る 「はい…」 「…当分の間、結婚するつもりはない。でもいつか君と籍を入れたいと思ってる…」 「…うれしいです」 「それでぼくの決意をその指輪に込めた。ただ、君に相談なく一方的に決めてしまったので強制はしない」 まーたそういう事言うんだから、この人は。 「オッケーに決まってる。俺が拒否するわけないでしょ!」  そう言うと彼は少し照れたように笑った。 「君にお願いがある」  なに、なに?誓いの言葉?婚姻届に署名?何でも致しますよ、愛しい人。  彼はテーブルから小さな箱を手に取りフタを開けた。中には俺とお揃いのシルバーリングが。
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