指輪が欲しいんです…

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「そうだ…」  つぶやくような彼の声。 「ん?」 「もうすぐ誕生日だよね」 「ああ、はい」 「誕生日のプレゼント、何か希望があれば言って」 「俺の誕生日のプレゼント、ですか?」 「うん、今年は君の欲しいものを贈ろうかと思って」 「先生からのプレゼントなら何でも嬉しいけど…あっ!」  俺はエンゲージリングの夢を思い出した。 「何かある?」 「あー、えーと、指輪とか欲しいなーなんて」 「指輪?」 「いや、その…エン…ていうか、うん、そう、アクセサリーリングみたいな?」  俺のまわりくどい言い方に彼が、ん?と首をかしげた。 「アクセサリーリングが欲しいです!チョイスは先生のお好みで!サイズは18でお願いします!」
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