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驚きのあまり言葉を無くすシリウスだったが、すぐにリィルの腕を掴み退かす。そしてマジマジと顔と胸を交互にみた。
「っ……もっ、離して」
泣きそうな声で言うが、シリウスは何も言わない。というか、固まっていた。リィルはその様子に怪訝そうにしつつも、下から声をかける。
「あの、シリウスさん……その」
「〜っ!ああ、すまない」
リィルの声でようやくハッとしたのか、シリウスはリィルから離れた。しかし、もうほとんど裸の状態に近いリィルは恥ずかしさのあまり胸を隠す。
「あの……こっち見ないでください」
リィルの言葉にシリウスは視線を逸らす。そして口を開いた。
「……すまないが、その、服をきてもらえないか?サラシを外した私が悪いが、そのままだと目のやり場に困る」
その言葉にリィルは顔を赤くし、慌ててシャツのボタンを留めるのだった。サラシを巻く余裕はなかった。
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