貴方を拾った日

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 翌朝、僕が朝食の準備をしていると匂いに釣られたのか、彼が起きてきた。 「おはようございます、食べられそうなら用意しますが、どうしますか?」 「あ、あぁ……お願いします」 「わかりました。向こうが洗面台なので良ければ使ってください」 「ありがとう」 彼は寝起きなのもあってか、少し戸惑いながらも素直に顔を洗いに行った。 その間にもう一人分の朝食を用意する。 誰かのためにご飯を用意するのは、随分久しぶりになるので少しうれしかった。
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