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「で?久しぶりに連絡してきたかと
思ったら、黙りこくって。たまたま
俺が錦糸町にいたから会えたこと、
本当に感謝してる?」
場所は変わり、カラオケボックスの個室。
俺の隣に座る川瀬由貴は
カルーアミルクを味わいながら、
最新のPVが流れる大型モニターに
目をやった。
「あ。俺、この曲好き。kaleidoscope、
岸野は聴く?」
「‥‥聴いたことない」
「やっと喋ったな。何だよ本当に。
聞いてやるからちゃんと話せよ、なっ」
川瀬に肩を抱かれ、俺は頷いた。
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