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「川瀬は、」
「うん」
「付き合ってる人、いる?」
「今はいないよ」
「前はいたんだ‥‥」
「いたよ、それが何か?」
「俺は‥‥いるのかいないのか、
よくわからない」
「ははっ、何だそれ」
「大学からの恋人から連絡が来ない‥‥
もう1週間。以前から遅かったけど
返信は必ずあったんだ、でも今回は」
「なるほどね‥‥で、気晴らしに俺を
呼んだのか」
「気晴らしというか」
「だってそうだろ?高校卒業以来だし」
まあ思い出してくれるだけありがたいか、
と言葉を続け、川瀬は小さく笑った。
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