【完結】旦那様💘がモデルになりました！

「ちょっと、すみません。写真を撮らせてもらえませんか？」

波瑠は、そう声を掛けられた時、旦那様の渋谷課長と、繁華街を歩いていた。

「え？」

波瑠は、驚いて、その声を掛けてきた二人組の男たちを見た。

一人は、背の高いオシャレな、とてもイケメンの男性で、もう一人は、首からカメラを下げていた。

「すみません、突然。ファッション雑誌の街角スナップで、オシャレな人を撮らせて頂いてるんです」

「ええ？」

波瑠は、自分がオシャレだなんて、思ってもみなかった。

だけど、悪い気はしない。

むしろ、めっちゃ嬉しい！

「ええ！ もちろん。どうぞ、撮って下さい！」

波瑠は、そう答えて、腰に手を当てて、モデルっぽいポーズをとってみた。

しかし、、。

イケメンの男性が言った。

「ああ、奥さん、邪魔です。どいて下さい」

「は？」

波瑠は、ポカンとした。

「撮らせて頂きたいのは、旦那様です」

ええ？！

渋谷課長の方？！

「え？ 私ですか？」

当の渋谷課長も、びっくりしている。

「そうです！ 旦那様、めっちゃ、素敵ですね。トレンチコートが良く似合ってます。身長は180はありますよね？」

渋谷課長は、怪訝げにだが、答えた。

「ええ、、。185センチですが、、」

「そうですか！ すごく、いいですね！ めっちゃイケメンだし。 では、自然な感じでいいですから、一枚、撮らせてもらいますね！」

イケメンが、そう、強引に言うと、カメラを持っていた男性が、困惑している渋谷課長を、カシャリと撮った。

しかし！

この何気ないことが、後に大事件になったのだった。