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そのダジャレを聞いて、波瑠と渋谷課長は、固まってしまった。
笑っていいのか?!
二人の反応に納得いかなかった平川知事は、唇を尖らせて言った。
「面白くなかったかね?」
「い、いえ、、」
渋谷課長は、なんとか答えた。
平川知事が、ダジャレ好きなのは有名だったが、さすがに生で聞くと、たじろいだのだ。
その渋谷課長に、平川知事は言った。
「いやあ、君は、本当にイケメンだね。SNSが、騒ぐだけのことはあるよ。君には、特別な辞令を出すことにした」
「はあ、、。やはり、私は、退職すべきですね、、。公務員である県庁職員ともあろう者が、あんなに騒がれてしまって、、」
渋谷課長は、深刻な顔をして、言った。
しかし、平川知事は、告げた。
「何を言っているんだね。君に出す新しい辞令は、我が県が主催する全国コスプレ大会のキャラクター大使だよ」
「は?」
渋谷課長も、一緒に聞いていた波瑠も驚いた。
「コ、コスプレ?」
渋谷課長が、訊いた。
「ああ。我が県は、全国で一番小さな県だ。名物と言えば、梨と砂丘しかない。だから、新しい観光目的として、マンガやゲームのキャラクターのコスプレ大会を主催しようと思っている。君は、そのキャラクター大使だ!」
「ええっ?!」
波瑠と渋谷課長は、同時に叫んだ。
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