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「、、という訳なの、ミナミ。渋谷課長が好きなキャラクターにコスプレすればいいらしいんだけど、あたしと渋谷課長は、マンガとかゲームとか、よく知らなくて、、」
「そうなんだ、ミナミ君。BL漫画好きのミナミ君なら、詳しいだろうと、、」
波瑠と渋谷課長は、いつものモスバーガーで、ミナミに相談していた。
波瑠は、ミナミに言った。
「渋谷課長が知ってるマンガは、ドラえもんくらいらしくて、ドラえもんになるって言うから、必死で止めたの!」
「あははは。ウケる〜!」
ミナミは、爆笑した。
「渋谷課長のドラえもん! ある意味、インパクトあり過ぎ〜!」
腹を抱えて笑っているミナミに、波瑠と渋谷課長は、真剣に言った。
「笑い事じゃないんだ。ミナミ君。これは、立派な県庁職員としての仕事なんだ」
「そうよ! ミナミ。真剣なの。力を貸して!」
ひとしきり笑い終えたミナミは、瞳を輝かせて言った。
「分かったわ! 任せて! イケメンでクールな渋谷課長と言えば、もう、これしかないわ!」
「え? な、なに?」
波瑠と渋谷課長は、身を乗り出して、ミナミに訊いた。
「それは、世界中の人が知ってるあのファイナルファンタジーの英雄であり、クールなラスボスでもある、セフィロスよ!」
「セ、セフィロス?」
波瑠と渋谷課長は、初めて聞いた名前だった。
だが、ミナミによると、みんなが知っている超有名キャラクターらしい。
「もう、これしかないわ! ああ! セフィロスになってる渋谷課長の勇姿が目に浮かぶわ!」
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