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「ほら、あんたも、ぼさっと立ってないで、これに着替えて!」
ミナミに、そう言われて、波瑠は、袋を手渡された。
「え? なに、これ?」
波瑠が、中を覗くと、、。
「やだ! セーラー服じゃない! それも、超ミニスカート!」
「それは、セーラームーンの衣装よ」
「セーラームーン?」
「あんた、セーラームーンも知らないの? とにかく、着替えて。長いツインテールのかつらも持って来たんだけど、似すぎると、運営が、公開停止にするから! あんたの髪のままでいいわ」
「え? 運営って?」
「大人の事情よ。でも、もし、公開停止になって、観れなかったら、ごめんなさい!」
「え? ミナミ、誰に言ってるの?」
「いいのよ、気にしないで」
波瑠は、訳が分からなかったが、ミナミの持って来た衣装に着替えた。
「やだ~、恥ずかしい!」
「ごちゃ、ごちゃ、言わない! 旦那様の仕事の為よ。はい、行ってらっしゃい!」
波瑠は、ミナミに、背中を突き飛ばされて、舞台に出た。
すると、、、。
「セーラームーンかしら?!」
満員の会場から、声が上がったので、波瑠は、笑顔でどうにか、手を振った。
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