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「そ、そう言われましても、、」
渋谷課長は、激しく困惑した。
3大名物にされてしまった、、、、
平川知事は、その渋谷課長に、言い募った。
「渋谷君、辞めないでくれ! ワイドショーや週刊誌のことは、僕が何とかする!」
「え?」
「日本放送協会の理事と知り合いなんだ。電話で話をつけて、騒ぎをおさめるから、隣の応接室で待っていてくれたまえ」
「は、はい!」
思いもよらぬ、平川知事の言葉に、渋谷課長は、ホッとため息を吐いて、隣の応接室に移った。
さすが、全国知事会の会長だ。
ダジャレだけの人物ではない、、。
渋谷課長が、感心している間に、平川知事は、電話を済ませたようだった。
応接室のドアが開いて、平川知事が入って来た。
「どうでしたか?!」
渋谷課長は、息せき切って訊いた。
平川知事は、応えて言った。
「話は、ついたよ。渋谷君」
渋谷課長は、安堵のあまり、平川知事に抱きつきそうになった。
だが、その平川知事が言った次の言葉に、渋谷課長の安堵は吹っ飛んだ。
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