MEN'S FASHION 【COOL №7】                      イケメン過ぎる県庁職員・渋谷誠特集

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「渋谷課長をいじめないで下さい!!!」 波瑠は、司会者に向かって叫んだ。 「渋谷課長は、いつも一生懸命、真面目過ぎるくらい真面目に仕事をしています! 何も悪いことをしてないのに、こんなに騒がれて、県庁の仕事が出来なくなって困ってるんです!」 司会者は驚いたが、波瑠を嗤いながら見ると、言った。 「あなたが、渋谷さんの奥さんですね? 噂は聞いていますよ」 「え?」 「なんでも、元県庁職員だったらしいですが、あまりに仕事が出来ない無能な人間だったため、渋谷さんが、結婚して仕事をしなくて済むようにしたそうですね」 波瑠は、ショックで、泣きそうになった。 無能な人間、、。 波瑠が、一番、言われたくない言葉だ。 それは、波瑠自身が、自分のことをそう思っているからだ。 その時、バンっと音がした。 渋谷課長が、座っていた椅子を立って、机を叩いた音だった。 「黙れ! 妻は無能な人間じゃない。県庁の仕事が向かなかっただけだ。他に素晴らしい料理という特技がある。毎日、プライドを持って作ってくれている! 妻を侮辱する人間は、誰であろうと許さない!」 波瑠は、ビックリした。 渋谷課長が、こんなに怒ったのを見たことがなかった。 渋谷課長は、続けて言った。 「妻は、私の命より大事な運命の人だ。その妻を侮辱するなら、正式に訴える!」 司会者は、物静かだった渋谷課長の変わり様に、ビビってしどろもどろになって言った。 「え? い、いや、そんなつもりじゃなかったんですよ、ははは。ただのジョーク、ジョーク! 訴えるなんて、言わないで下さいよ。謝りますから」 司会者は、それから、波瑠に頭を下げた。 「すみませんでした、、奥さん、、。しかし、奥さん、幸せ者ですね。こんなに、イケメンで、仕事が出来て、深く愛してくれている旦那さんがいて、、」 司会者は、そう言うと、カメラに向かって視聴者に、語り掛けた。
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