targets 14 奇襲部隊

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(感覚は上手く掴めたのに…) ユンソルは歯がゆさを感じながら、次の狙撃に備える。ゴミ箱の側面に、ボコボコと敵の銃弾が撃ち込まれる。身を小さくして、衝撃に備えた。 リーは再び半身を支柱から出して、マクミランを発砲する。茂みを微かに動いた影をトゥクが見抜いて、位置を報せたのだ。呆気なく二人を討ち取る。 「あと5人ってところだね」 リーは冷静にカウントし、装弾する。トゥクは時々、前方にいるユンソルを見た。 「ユンソルにもチャンスを与えてくださいね」 口酸っぱく言うと、リーは返事はしないが親指をたてた。 茂みから再び威勢のいいハイエナがでてくる。直接ユンソルがいる場所に走り込んできた。 「ユンソル」 トゥクが名前を呼ぶと、ユンソルはライフルを構えて、向かってきた敵の顎を突き上げた。そしてがら空きになった下腹部に直接撃ち込んだ。 ユンソルを狙って、顔を出した一人のスナイパーをリーは狙撃した。 「ナイス、ユンソル」 トゥクが声をかけてやるが、ユンソルはまだ緊張していて反応しない。 「素晴らしい集中力だ」 リーはその姿勢を過大評価した。 (肩の力が抜けてない。 それじゃあ…すぐに撃たれるぞ、ユンソル) 心の中でトゥクは呟いていた。
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