targets 14 奇襲部隊

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すると茂みからガサゴソと音がして、三人は身構えた。ところが出てきたのは、討ち取った兵士を引きずってきたルオメンとホアンだった。 「自決じゃないみたいですね」 トゥクが冷めた声で言うと、リーはわざとらしく「あっれれー」とおちゃらけた。ルオメンとホアンは引きずってきた兵士を寝かせた。 「ルオメンさん。奴はどうなりました?」 トゥクが聞くと、二人は同時に肩をすくめた。 「逃げちゃったよ。 こっちが派手すぎて。」 ルオメンが焼けた建物を顎でしゃくる。そっちのほうでは、騒がしい声が聞こえる。 「危なかったんですけどね〜。 ルオメンさん、気づかれてたみたいで。」 ホアンが補足すると「うるせー」とルオメンがツッコんだ。 「ねぇ、何の話?」 リーがついていけないように、聞いてくる。 「バングラデシュで見かけた スナイパーがいたんです。 アギト。 ほら、項に趣味の悪いタトゥーが入ってる…」 トゥクが説明すると、「ああ〜」とリーが頷いた。 「ええー。彼、生きてたんだね。 なんだか嬉しいな」 「なんで?」 引き気味にホアンが聞くと、リーは妖しく微笑んだ。 「だって、殺し甲斐のある奴がいるんだよ。 懸賞金も高いよね〜」 「この人に言うんじゃなかったな〜。 懸賞金はリーさんのモノになる。」 ルオメンは呆れながら、ホアンの肩を叩いた。
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