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「またお父さんについていったの?」
眉を下げた母の顔が目の前にあった。
狩猟から帰ってきたユンソルは、ソファに寝転がって昼寝をしていたのだ。目を覚ますと、母がユンソルのお腹をリズム良く叩いてくれていた。
「いけないこと?」
「いけなくないわよ。
でも、まだユンソルには早いんじゃない?」
「僕は誰よりも高く木を登れるよ」
「木登りに行ってるの?」
ユンソルは笑った。
その愛らしい笑顔に母もまたうっとりしながら、ユンソルの脇腹をくすぐった。
「やんちゃボウズね」
ユンソルたちの笑い声に反応したように、ハニがケタケタ笑い出した。ユンソルは起き上がると、小さなハニを抱き上げた。
「ハニ。」
頬を擦り寄せると、ぷっくりしたハニの頬の熱がユンソルに流れた。
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