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ユンソルのパチンコの腕は相当なものだと、村で噂になった。ソ家に下宿に来た学者が、ユンソルの様子を見て驚いたそうだ。ユンソルの撃った玉は風を突き抜け、的あての真ん中にしか当たらない。やたらめったらに玉を撃ち込むのではなく、風を読んで撃っている様子だったのだ。 学者は村人にそのことを話し、そのうち討伐隊にまで噂は広まった。 「サンチョル。 息子にも、いずれ討伐隊に入ってもらうんだろう」 「まさか」 父は否定した。 討伐隊は村長の死から、次々と引退するものが出てきて、今では5人しかいない。 「これから、どんどん熊は来る。 精鋭で若いのがお前しかいないのは、 死活問題だぞ。」 「分かってるさ。 でも息子には、こんなことをさせたくない。」 「あの子は才能がある。」 父は頷くだけで、やはり息子を討伐隊に入れる気はなかった。 父が狩猟から戻った頃、ハニの泣き声が聞こえた。次いで妻の怒鳴り声が聞こえる。 「ユンソル!どうして、あそこにいたの?!」 「おいおい、どうしたんだ」 ドアを開けてリビングに入ると、ユンソルの肩を揺する母の姿。ユンソルは下を向いて、今にも泣きそうになっていた。 「あなた。この子、あなたの倉庫にいたのよ。」 ユンソルはこっそり倉庫にいたのだが、偶然母に見つかってしまったのだ。
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