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「いらっしゃい。あなたは『幸せ』を求めてやって来た、それで間違いないか」
店主と思われる人物の顔は黒く塗りつぶされており、どんな人物か窺い知ることはできない。
「ああ、私は噂を聞きつけてやって来た。情報が正しければ『思い出』と引き換えと聞いているが……」
「その通りさ。そして、ここは『幸せ』を計り売りしている。『幸せ』に見合った量の『思い出』をいただくわけだ」
店主は不気味な声で告げると、店内にいる客と思しき人物を指す。
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