歩けど

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歩けど

 歩いても歩いても、底のない沼の ように、暗い闇の中を歩いている、 俺にとっての思い出とはなんなのか? それは、何年ぐらいで見つかるのか、 わからないことばかりある、それでも、  俺は歩き続けなければならない、なぜ なぜそう思うのか、それは、今でもわからない、でも何かを忘れている気がして 、気のせいかもしれない、でも何か大切な事を忘れている気がする、この夢に、  何かヒントがあるかもしれない、探さなければ、延々にこの闇をさまよい 続けることになる、それだけは阻止せねば、ふと目の前に灯りを見つけたので、 歩く足を止めた、提灯をかかげると、  目の前の灯りを提灯がとりこむ、またいっそう、明るくなり、その明かりがまぶしくて、ぎゅっと目を閉じる、そして 大切な記憶が脳内に流れ込んでくる、 これは、女性が俺に話しかけてくる声が  聞こえてくる、所々何か呼んでるように聞こえるが、その部分だけが聞こえない、気さくに俺に話しかけて、俺と、海に行ったりしている姿が見える、この女性は一体誰なんだ?うっ、頭が痛む、  もう少しのぞけばなにかわかるか? そう思った矢先、また暗闇に戻される、 あと少しで、何かわかる気が、するはずなのに、なんでなんだろうか? あー、もやもやする、髪の毛を  手でわしゃわしゃとした
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