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思いを探して
記憶が流れる度に、暗闇を歩く度に、
一人の女性が出てくる、誰かを呼んでいる、ミュートされているように、何かがが聞こえない、確かに俺が言っているのに、わからない、何を伝えたいんだ…
みるたびに、俺と親しくしている、
彼女か奥さんか、何かだったのだろうか、提灯の灯りをぼーっと見つめる、
見つめていても答えは出ない、歩かねばならない、きっと歩けばわかるはずだ
いつの間にか光を探すのに、息を切らしながら、走り出していた、こんな思いをするなんて、初めてだった、早く早く見つけないとと俺はそう思ったんだ、理由は分からない、でもそう
思ったんだ
またひとつ灯りを見つけた、いつものように、光に提灯をかかげた、同じ女性がでてきた、相変わらず、何かを言っている、大事な部分が聞こえないのは、変わらずのようだ、不思議だ
きれいな海と、優しい笑顔の女性と、美味しそうな食事、色んなシーンが脳内に流れていく、なぜか脳内から離れない女性が、俺の胸を苦しめる、何か、よくない事があったのか?
触れる度に優しい笑顔を見る度に、胸が痛む、何かされたわけでもないのに、何でなんだろうか、海が好きなのは、女性と同じなようで、共通はあっても、謎が多い、難しい難問を解いて
いるかのようだ
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