七夕の雨上がり

雨上がりの七夕に寄せて

　七夕の夜 永遠の愛を誓い合う若き二人
　雨上がりの空は清らかな息吹を運び
　五色の短冊が蛍の光に照らされる

　静寂の中で夜空がゆっくりと扉を開け
　蛍たちは夏の命の灯りをともす
　手を取り合った二人 願いを込めて
　星々の煌めきに心を寄せる

　願いは心の深淵から静かに力強く
　天の川を渡る想いとなり
　織姫と彦星の年に一度の逢瀬を祝う

　恋の道を歩む二人にとって
　蛍の光は愛の道しるべ
　雨上がりの空気は願いを優しく包み込み
　五色の短冊に託された願いは風に乗り
　星々へと届けられる

　愛と希望のメッセージは天空を舞い
　この一夜に若き二人は永遠の愛を誓い合う
　新たな始まりの日 夏の輝きに包まれて

　　おわり