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「うん? 肉が恐いのか? だったらおまえは、いつも何を食べていたんだ」
「木の実とか、花の蜜とかを」
「そんなもので、腹いっぱいにはならないだろう。焼いてやるから、食ってみろ」
火にくべられた肉塊から、目を背けていたチュチュだったが、香ばしい匂いが漂ってくると、空腹には勝てずにぐぅーという音が響いた。
「ハハ、腹減ってるんだろ。ほら、焼けたから食え」
葉っぱに包まれた肉がアッシュから投げられて、「あつ、あつ」と手でポンポンしながらチュチュは受け取った。
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