後編

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生まれた翼竜の子が、ピィーと一声鳴いて、チュチュの頬に頭を擦り寄せる。 「ほら、もうおまえを(あるじ)と認めたようだ。名前でも付けてやれ」 「名前……」と、チュチュが小首を傾げる。 「ピーって鳴くから、ピーちゃんにする!」 「ピーちゃんって、鳥の名前みたいだな」 アッシュがおかしそうに笑う。 「いいの! ピーちゃん、かわいいもの!」 チュチュがプッと唇を尖らせて言うと、 応えるように、翼竜がピィーッと甲高い鳴き声を上げ、 「そうか、おまえもその名が、気に入ったのか」 アッシュがより大きな声で、フッハハハと笑った。
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