前編

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頼みの綱でもあった剣士アッシュに同行を拒まれ、横たわる竜に花を添えた後は、行き場もなくしていたチュチュだったが、 ガヤガヤと話す声が聞こえて、ふと顔を上げた。 「あっ、あんなとこに竜が死んでるぞ!」 「そばに女の子がいるが、もしかしてあいつがやったのか?」 口々に喋りながら近づいて来る集団に、チュチュが身をこわばらせる。 「ハハ、こんなちんけなのに、でかい翼竜は倒せないだろう……と、ちょっと待てよ。こいつヒーラーか?」 チュチュの能力を、透視で見通した中の一人が声を上げた。
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