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頼みの綱でもあった剣士アッシュに同行を拒まれ、横たわる竜に花を添えた後は、行き場もなくしていたチュチュだったが、
ガヤガヤと話す声が聞こえて、ふと顔を上げた。
「あっ、あんなとこに竜が死んでるぞ!」
「そばに女の子がいるが、もしかしてあいつがやったのか?」
口々に喋りながら近づいて来る集団に、チュチュが身をこわばらせる。
「ハハ、こんなちんけなのに、でかい翼竜は倒せないだろう……と、ちょっと待てよ。こいつヒーラーか?」
チュチュの能力を、透視で見通した中の一人が声を上げた。
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