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「ヒーラー? そりゃパーティーにはいくらいてもいいが……」
言いながら、アッシュのように腰に剣を差した剣士の男が、チュチュの腕を掴み上げた。
「ひゃあー」
いきなり腕を引かれ、チュチュがビクついて怯える。
「待て、こいつは継続魔法の使えない半端もんだろう。でなきゃこんな危険ゾーンになどいるはずがない」
「は、離して……」
腕を振りほどこうと抵抗するチュチュを、
「試しに傷つけて、魔法を使わせてみるか」
嘲るようにも言うと、男が剣を抜き、周りの者たちが面白そうに取り囲んだ。
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