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「いやー、やめてー!」
泣き叫ぶチュチュの腕に、容赦のない刃が振り下ろされる。
「痛い、痛ーい」
「ほら、泣いてないで、治癒魔法を使ってみろよ? 場合によっては、俺たちのパーティーに加えてやるからさ」
「いやーあー」
切りつけられた腕を押さえて泣くチュチュに、
「めんどくせーな」と、一人がうっとうしそうに口にすると、
「魔法使えないんじゃねぇーか、けっきょくこいつ」と、別の一人が言い、
「やっぱはみ出しもんだろ。使えねぇー」と、三人がかりでその小さな身体を蹴り飛ばした。
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