闇の色

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波の音が聞こえる 風は全身を撫で 砂と塩の味でいっぱいになる 新月は闇 星もなく月もない 目を開いて闇を確かめる 「しってる?」 耳元で波の音がした 「闇ってやつはさ、濃く深い青色なんだ」 波が全身を舐める 吐き出した泡は天に上った 目を閉じて黒を待ってみよう End
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