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「貴方のその目……すごく、綺麗ね」
やり直しを始めたばかりの頃に、リーシャから告げられた言葉。
その初めて出会った時と変わらぬ彼女の言葉に、ツルギが身を震わせる程の歓喜を覚えたのは記憶に新しい。
グィニードとの契約通り、リーシャはツルギのことを覚えていなかった。
それでも、彼女は変わらず彼の瞳を好いてくれたのだ。
リーシャが、目の前で生きている。そして自分を拒まずに受け入れてくれている――それだけで、ツルギは何もかもを捧げても構わないと、心の底から思ったのであった。
――そうして始まった二週目の人生。
しかし、その進む方向は思ってもみないものであった。
ツルギが変えようとしていた彼女の破滅の未来を、リーシャは自身の力で変えようと動き出したのだ。
そうして自らの意思で運命を切り開いていくリーシャの行動力は、かつての姿とはかけ離れたものであった。
以前の彼女は周囲に気を遣い、求められる己の役割を果たすことを自らの使命としていた。
しかし、今は違う。彼女は自分を道具としてしか捉えていない周囲に見切りをつけ、殺される未来に抗うために戦いはじめた。
強い意思を持ち、やりたいことに挑戦するリーシャ。その姿は今まで以上に美しく、そして魅力に溢れていた。
嬉しそうに輝いた顔、楽しそうに唇を綻ばせる笑顔、期待と緊張に張り詰めた真剣な顔――そんな初めて見せる彼女の表情ひとつひとつにツルギは魅了され、目を奪われた。その輝きが、眩しかった。
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