アレ

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就寝時間はとっくに過ぎ、静かな声で話していると、だんだん話し声が 聞こえなくなっていつの間にか みんな寝ていた。 そんな中、一人だけ動いている者が居た。 なにやら、出かける準備をし深く帽子を被り顔を見えないようにしている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「お嬢様、お迎えにあがりました。」 「えぇ…。ありがとう。 準備はできたかしら…?」 「えぇ、もちろんでございます。 でもこれでお嬢様が納得できるとは…。」 「…………。ーーーーーもーーーーーど、そーーーーーーーーーーのよ。」 「左様でございますか。 お嬢様の仰せのままに。」 「………ありがとう。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あれ?なんかモノが動いてる? そう思ったのは、昨夜恋バナをし終わった後、意識が絶ったように眠りについた蘭。 蘭は元々記憶力が良く、何かと覚えていることが多かった。 動いてる帽子は百合の…? いやでも同じやつを愛弓がつけてたしな…。 まぁでもなんか風で動いてたのかな。 蘭は自分をそうやって納得させ、 その場を去った。 そこを見ているがいた。
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