鳳凰さん

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  「えっ!」 翌朝、スマホを見て驚いた。 鳳凰さんからいいねとメッセージが 届いていたからである。   いいねありがとう。 よろしくね! 僕は激しく鼓動を打つ胸元を押さえ返信する。 こちらこそ、いいねをありがとうございます! よろしくお願いします😊 そう返信し、僕はリュックを背負い 大学へと向かう。 うわぁー、マジで嬉しいな! 今日はいい日になるような、そんな予感がした。 「てか、お前も 彼女できたんだって?おめでとう」 零人がオムライスを口に持っていきながら ニヤリと笑う。 こないだの意趣返しだろうか。 今は昼休みだ。 僕たちは学食にて昼食を食べていた。 学生たちの声が楽しそうに響いている。 「そうなんだよ、樹昨日言ってきてさ ほんと驚いた」 「これで彼女なしはお前だけになったな」 意地悪に笑う樹。 「やかましいわ! そうだ。お前に 教えてもらったマッチングアプリ入れてみたよ。 さっそく鳳凰さんって人にいいね押したら メッセージが返ってきたんだ!」 その画面を零人と樹に向ける。 「この人が鳳凰さんか。スッゲー美人じゃんっ!」 「ん? なんか返信が来ているみたいだぞ?」 「え、ちょっと見てみる」 スマホを見てみると鳳凰さんから メッセージが届いていた。 実はあたし、フェニックスと人間の ハーフなんだよね。 みんなそのこと知ると逃げちゃうから あんまり出会いなくてさー。 3人で「ん?」となる。 もしかして、鳳凰さんって不思議ちゃん?
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