鳳凰さん

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次の講義の休み時間、 僕はスマホを見つめ固まっていた。 不死鳥フェニックス。 永遠の命を持つという炎の鳥…だよな。 困った。どう返信しよう。 既読してしまってから時間が経っている。 へー、そうなんですね。はそっけなさすぎるし、 え!すごいですね!も単純そうに見えるし…。 悩んだ挙句素直に思ったことを伝えることにした。 またまたー!冗談言わないでくださいよー! いや、事実だよ。 ほんとはあまり言いたくなかったんだけど 幸雨輝にはなぜか、言ってもいい気がして。 そっか、信じられないよね。 いやいや信じますよ! 鳳凰さんが事実っていうんなら それを信じます。 そこまで言われたら信じざるを得ないからな。 この人、嘘つけなさそうだし…。 とんでもない人と出会ってしまった。 僕は苦笑する。 幸雨希っていい人だね。 そのメッセージに脳裏に鳳凰さんが 笑っている様子が見えて、 胸がポワッとあたたかくなった。
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