5.そんなパターン要りません

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「私、コルンに告白する」 「……そうね。まぁ、少しはマシになったんじゃない?」  相変わらず本に目を落としたままのエリー。だがしっかり者の友人にそう言ってもらえたことで安堵する。  まだ目標のいい女には程遠いかもしれないが、それでもあの私が愚かなことを口にした日からすればきっと良くなっているはずだから。 「次の狩猟大会で何か獲物を狩って、それを手土産にプロポーズするわ!」 「し、狩猟大会で!?」 「えぇ! 見ててねエリー、私やるから!!」 「あ、うぅん、んん、……が、頑張りなさい……」  狩猟大会まであと一か月。 “騎士団長の娘の力を見せてあげるわ!”  私はその日から、新たにクロスボウの訓練も始めたのだった。
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