最終話.きっとこれからは

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最終話.きっとこれからは

 ラヴェニーニ家のテントへと戻るべく花畑を後にして歩き出した私たち。  もちろん辺りを警戒しながらではあるが、今までとは違い私たちの手は繋がれていた。 「嬉しい、こうやってコルンと手を繋いで歩きたかったの」 「それは……、その、俺も嬉しいです」 「っ!」  少し気恥ずかしそうに、だがコルンからそんな甘い返しが来たことに心臓が握られているかと思うほどキュンと締め付けられて苦しくなる。 “好き! いつもの素っ気ない様子も格好良かったけれど、照れながら返事をくれるコルンの破壊力ってばとんでもないわ!!”  もう好きすぎて苦しい。結婚して欲しい。  というかしたい。今すぐコルンと結婚したい。  私の中のコルン愛が溢れて駄々漏れになりそうだが、私たちはやっと始めたばかりなのだ。  流石にそこまで飛ばすとコルンが重荷に感じてしまうかもしれないと必死に呑み込み、私の中のコルン愛を落ち着ける為に別の話題を探す。 「そ、そういえば私、クロスボウを落としてきてしまったわ」  母グマと遭遇したあの場所に落としてしまったクロスボウ。
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