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実は堪え性がない「仏のシゲさん」 実は迷惑行為する「仏のシゲさん」 黒い悪魔が本質の「仏のシゲさん」 とは言うものの、課長で家長だから、逮捕されると困るのは私と母でもある。 なので、私は父に一言申すことを決めた。 「お父さん、話があるの」 これから謝りに行こうとか、今更感のあることは言わない。 警察に突き出される間際の父を憐れむ必要もない。 ただまとまったお金をせびる。 「仏のシゲさん」を演じるために、私への口利き料を払ってもらわねばならないのだと突きつける。 だって蟻は踏まれる生き物なんでしょう。 父のことは嫌いじゃないが、尊敬しているわけでもない。 付き合ってる彼氏と同棲する資金が欲しいのだ。 せめてアパートの初期費用を負担してもらおう。 私は「カスハラの喜多村」の娘。 そう、私もだいぶ腹黒い。 (成敗)
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