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参
実は堪え性がない「仏のシゲさん」
実は迷惑行為する「仏のシゲさん」
黒い悪魔が本質の「仏のシゲさん」
とは言うものの、課長で家長だから、逮捕されると困るのは私と母でもある。
なので、私は父に一言申すことを決めた。
「お父さん、話があるの」
これから謝りに行こうとか、今更感のあることは言わない。
警察に突き出される間際の父を憐れむ必要もない。
ただまとまったお金をせびる。
「仏のシゲさん」を演じるために、私への口利き料を払ってもらわねばならないのだと突きつける。
だって蟻は踏まれる生き物なんでしょう。
父のことは嫌いじゃないが、尊敬しているわけでもない。
付き合ってる彼氏と同棲する資金が欲しいのだ。
せめてアパートの初期費用を負担してもらおう。
私は「カスハラの喜多村」の娘。
そう、私もだいぶ腹黒い。
(成敗)
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