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「先生、雨止みませんね、」
「そうだなだけど天文台の職員の人のご都合もあるし、あと1時間たっても雨がやまなければ帰るぞ」
「……はい……」
少し気落ちしているがこればかりは仕方ない、そう考えているところに岩田が僕と桃井に話しかけてきた。
「1時間半までなら大丈夫だよ」
「岩田!いいのか?」
「所長にお願いして俺の責任で天文部を送ればっていう条件で許可をもらった」
「ありがとうございます、すいません私のわがままで」
「いいんだよ、わざわざ雨上がりの夜空が見たいっていう子なんてそうそういないからね」
「あの新川先生から聞いたんですけど、どうして岩田さんはその雨上がりの夜空を好きになったんですか」
そういえば僕も含め、その理由を聞いた事がサークルメンバーは誰もないな、まあ僕の場合雨で風邪をひいたというのもあるが。
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