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「ええっと、確か桃井は雨上がりの夜空が一番きれいって言う話を詳しく聞きたいんだな」
「はい、教えてくれますか」
「まず雨上がりの夜空が一番きれいなのにもちゃんとした理由があってだな、雨粒が空気のチリやホコリを洗い流してそれによって空気が澄む事で夜空がすごくクリアに見えるんだ」
「そうなんですか、ねえ先生も雨上がりの夜空で天体観測をした事があるんですか?」
雨上がりの夜空か、そういえば昔あったし、話してみるか。
「桃井、先生は大学の頃に天体サークルに入っていたんだ」
「はい、っていうか想像つきます」
「メンバーの1人に雨上がりの夜空の天体観測が好きな奴がいて一度それに付き合ったことがある」
「一度だけ?あれだけ天体観測が好きな先生がですか?」
一度しか付き合わなかった事が疑問に感じたようなので、僕はその理由を説明した。
「先生や他のメンバーは珍しい例えば数年に一度とかしか見られないような流星群とかを予定を立てて見るのを主な目的にしていたんだが、その人はとにかく綺麗な夜空を見たく、わざわざ天気予報を元に予定を立てていたからな」
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