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「そうなんですか、結構変わった人なんですね(先生も変わっているけど)」
「何か言いたそうな顔をしているがまあいい、あの日は結局雨が降り、夜まで雨が止むのを車の中で待っていたが、結構きつかったな」
「それで見れたんですか?」
「ああ、あれほど綺麗な夜空は見た事なかった、それだけはあいつに感謝しているよ」
車の中とはいえ、待たされている間は寒かったし、翌日風邪をひいてしまうということはあったが、まああの夜空は綺麗だったな、まあわざわざ狙って見るものじゃないけどな。
「あの、先生、私もその雨上がりの夜空を一度でいいから天体観測したいです!」
「何だって⁉うーん、さっきも言ったが、雨を降る事を前提に予定を組むと先生の場合は運が良かったが、最悪何も見れないという事もあるぞ」
「確かにそれは困りますね」
「それにこの近くの山は雨の後ぬかるむと危険だし、教師として生徒の危険を承知でそんな事はできないな」
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