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「実はな僕が天文部で受け持っている生徒が雨上がりの夜空を見たがっていてね、山登りは危険だけから、どうにか天文台から見る事はできないかなと思ってさ」
「おお、その子見込みあるなあ、どうだろう将来うちの天文台に来てもらえないか⁉」
「残念ながらその生徒は気象予報士といっても、実際はお天気キャスター志望、もっといえば芸能志望に近いかもな」
「何だ、残念だな、もしかしてうちの天文台を見学するという形にしたいのか?」
さすがは岩田だ、よく分かっているな。
「そういう事、問題は雨の降りそうな日に見学したいが……」
「確か今度の土曜日が予報が大雨だからその日に来てみてはどうだ?近くまで来たらうちの職員が車で迎えに行くし」
「いいのか?それじゃあまず校長に許可をもらい、正式に見学申し込みをさせてもらうよ」
「それじゃあ待ってるぞ新川」
ふう、雨上がりの夜空に関しては本当に話の早い奴だ。さてと明日は校長に許可をとらないとな。
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