届けたい想い

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身体中の血液が一気に顔に集まってきたみたいに熱くなる。 このビンで殴ったら、記憶消えたりなんてしないかな? そっとビンに手を伸ばす。 手元にできた影に反応して、吉岡がパッと顔を上げる。 目が会った次の瞬間、吉岡はドライヤーを放り投げ私の腕を掴んで引き寄せた。 「…え」 「勝手に諦めんなよ」 「…」 「伊藤若葉、俺はお前の事が好きだよ」 「……うん、私も」
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