届けたい想い

「何これ？」
ビンを拾い上げたのはまさかの吉岡。
「よ、よよよ吉岡⁈何で…」
「歩いてたらお前いたからついて来た」
「こ、声くらいかけてくれれば良いのに」
「何かどんよりしてたから、身投げでもする気かと思って…」
「…そう思ったんなら声かけるでしょ、普通は」
「あぁ、そっか。もしもの時は助けに行かなきゃって事しか考えてなかったわ」
そう言って吉岡が笑った。
…何言ってんの、バカ。